昨年、神奈川平塚市美術館さんを皮切りに、愛知碧南市藤井達吉現代美術館さん、姫路市立美術館さんと巡回し、明日まで足利市立美術館さんで開催されている企画展です。最後の巡回が、北海道函館で行われます。 

開館30周年特別展 画家の詩、詩人の絵―絵は詩のごとく、詩は絵のごとく Poetry of the painter,Paintings of the poet

会 期 : 2016 年6月18日(土) ~8月7 日(日)
時 間 : 9:30 ~ 17:00
会 場 : 北海道立函館美術館 函館市五稜郭町37-6
休館日
 :  月曜日(祝日と重なる場合は開館  祝日開館に伴う振替日)
料 金 : 一般 920(720)円 高大生 610(410)円 小中生 300(200)円
                          ( )内は前売・団体・リピータ料金
障害者手帳をお持ちの方及び付添の方(1名)、児童/老人福祉施設入所の方及び付添の方(1名)は無料

※前売券は6月12日まで、当館受付カウンターにて販売しております。(開館日のみ)
なお、6/14~6/17までの展示替え期間中は、美術館裏口・職員通用口で販売いたします。
 
ときに絵は詩のように語りかけ、詩は絵のような豊かな色彩とかたちを提示します。事実、多くの画家が詩を書き、詩人が絵を描いてきました。明治から現代までの画家と詩人の詩と絵を一堂にあつめ、ひとつの観点から捉えます。

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ネット上で出品作家の一覧等が見つかりませんが、これまでの巡回先とほぼ同様となるはずです。主催に名を連ねる『読売新聞』さんの報道では、「明治から現代まで、60人を超える画家や詩人の作品から、詩と絵画の密接な関係を探ります。」とのことです。

光太郎作品について、館に問い合わせました。大正3年(1914)に描かれた「日光晩秋」、同年に描かれた洋酒の瓶と果実を描いた「静物」、新潟・佐渡島の歌人・渡邊湖畔の息女を描いた「渡辺湖畔の娘道子像」(大正7年=1918)の3点が、会期中通しで展示されるそうです。

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図録を兼ねた書籍『画家の詩、詩人の絵-絵は詩のごとく、詩は絵のごとく』は、青幻社さんから広く販売中です。

関連行事として、以下の通り。 

美術講演会 【祖父 清六から聞いた 兄 宮沢賢治 -絵画について-】

日 時 : 6月18日(土)午後2時~005
会 場 : 当館講堂(聴講無料)

講 師 : 宮澤和樹(みやざわ・かずき)氏 
       (林風舎代表取締役)  

展示の目玉の一つが、賢治の絵画「日輪と山」ということで、賢治の実弟にして、戦時中に光太郎の花巻疎開を実現させた故・宮沢清六の令孫・和樹氏による講演です。

和樹氏、様々な機会でご講演をなさっていますが、必ずと言っていいくらい、賢治と光太郎との魂の結びつき、宮沢家と光太郎の深い縁について、お話下さっています。今回もそういったお話が出るのではないでしょうか。

◆ギャラリー・ツアー

日 時 : 7月2日(土)、23日(土)各日午後2時~(約30分)
会 場 : 特別展示室内(展覧会観覧券が必要です)
※学芸員の解説とともに、展示室をめぐります。


ぜひ足をお運び下さい。

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【折々の歌と句・光太郎】

金ぶちの鼻眼鏡をばさはやかにかけていろいろ凉かぜの吹く
制作年不詳

おそらく明治末と推定は出来ます。その頃よく手がけた、白黒反転の「籠書き」で書かれた短冊から採りました。

九段下の書道用品店・玉川堂さんの所有で、昨年、千葉流山で開催された「後閑寅雄喜寿チャリティ書画展」に「参考借用陳列敬仰作品」として出品され、その後、玉川堂さんに見せていただきに参りました。今年4月2日の第60回連翹忌でも展示させていただきました。

今日の関東は、梅雨の晴れ間の快晴です。本来、これを「五月晴れ」と称します。この場合の「五月」は旧暦五月。「五月雨」も同様です。

朝のうちは涼しい風が吹いていました。ただ、日が高くなると、蒸し暑くなりそうです。

皆様もこれからの季節、熱中症等お気を付け下さい。