まず先週末に始まった青森十和田湖での観光イベント「十和田湖冬物語2016」開幕に関する続報です。 

<十和田湖冬物語>夜空焦がす花火 20038日まで

 青森県十和田市の休屋地区で5日、雪祭り「十和田湖冬物語」が開幕した。かまくらバーや花火、16万個の発光ダイオード(LED)が湖畔を彩る。28日まで。
 日が暮れると、乙女の像や遊覧船がライトアップされ、ステージで津軽三味線などが演奏される。午後8時からは10分間、音楽に合わせて「冬花火」が夜空を焦がす。週末の日中はバナナボートなどが楽しめる。
 初日の夜の気温は氷点下4度。来場者は地酒や屋台料理を楽しみ、幻想的な花火に見入っていた。
 連絡先は十和田湖国立公園協会0176(75)2425。
(『河北新報』 2016/2/7)
 

国立公園指定80周年アピール 十和田湖冬物語開幕

 2月1日に指定80周年を迎えた十和田八幡平国立公園。その十和田湖畔休屋の特設会場で5日、「十和田湖冬物語2016」が始まった。毎年恒例だが、ことしは80周年にちなんだ巨大雪像が登場するなど、国立公園を前面にアピールする。苦境が続く十和田観光。それでも、3月には北海道新幹線が開業するなど明るい話題もある。関係者は冬の一大イベントを、再生につなげたい考えだ。
  光と雪が幻想の世界を描き出す冬物語。光のゲートやスノーランプの明かりがともる中、来場者は青森、秋田両県のグルメを味わったり、かまくらバーでくつろいだり。名物の打ち上げ花火が寒空を照らした。
  会場に堂々と陣取るのは、高さ8メートル、幅23・4メートルの巨大雪像。陸上自衛隊八戸駐屯地が制作に当たった。国立公園指定80周年の「80」を中央に刻み、迫力ある十和田湖伝説の竜や修行僧が来場者を迎えた。
  「ことしは記念の年で、さまざまな催しを考えている。地域一丸となって十和田湖の魅力をアピールしていく」。十和田湖国立公園協会の中村秀行理事長は、開会式で強調した。
  県内外から多くの観光客が訪れる冬物語は、国立公園をあらためてPRする絶好の機会。青森、秋田両県の関係者からは、十和田観光の再生への決意表明が相次いだ。
  青森県上北地域県民局の山田裕局長は、三村申吾知事のメッセージを代読。「北海道新幹線の開業で、青森と歴史的なつながりのある道南が一つの旅行エリアになる。国内外から新たな需要が喚起できる」と活性化へ期待を込めた。
  十和田市の小山田久市長は、冬物語について「青森、東北の冬のイベントとして定着してきた」とした上で、「北海道新幹線で十和田湖へ誘客を図るためにも、盛り上げていきたい」と意欲。
  これに呼応するように、秋田県小坂町の細越満町長も「十和田湖の旅行商品をつくり、誘客を図りたい」と意気込んだ。
(『デーリー東北』 2016/2/6)
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続いて、福島二本松から、

【二本松】『智恵子の生活』感じて! 二本松で生家の2階を「特別公開」

 詩人・彫刻家高村光太005郎の妻で光太郎の詩集「智恵子抄」で知られる高村智恵子を育んだ二本松市油井の「智恵子の生家」で6日、智恵子の居室を含む2階部分の特別公開が始まった。
 特別公開は同市合併10周年記念で、大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」期間中や夏休み、菊人形期間中に続く公開となる。公開は週末と祝日で、今月の7、11、13、14、20、21、27、28の各日に公開される。
 元造り酒屋の生家2階にある智恵子の居室は4畳半で、急な階段を登った最初の部屋。弟や妹が暮らしたとされる木葉屋根の部屋にも隣接している。特別公開では普段立ち入りを制限している座敷なども公開されている。初日に訪れた東京都多摩市の小柳進さん(60)は「当時の様子を知ることができて感慨深い。これから『智恵子抄』もじっくりと読んでみたい」と語った。
 公開時間は午前11時~午後0時30分と午後1時30分~同3時。特別公開期間の入館料金は一般410円、高校生以下200円。問い合わせは智恵子記念館(電話0243・22・6151)へ。
(『福島民友』 2016/02/07)


それぞれぜひ足をお運びください。


【折々の歌と句・光太郎】

きびもちのあさき黄いろの切り口のつやつやしきはきさらぎにをせ
大正14年(1925) 光太郎43歳

「をせ」は「食べる」の古語「食す(をす)」の命令形。

きびもちの切り口に現れた薄い黄色の光沢に着目するあたり、造形作家としての本領発揮です。

びもち あさきいろ り口の つやつやしは さらぎにをせ」、頭韻、脚韻もみごとです。