兵庫県姫路市から、光雲がらみのイベント情報です。 

ちょこっと関西歴史たび 書寫山 圓教寺

 JR西日本では、平成25年春から、「歴史を知ると散策がさらに楽しくなる」をテーマに、地域と連携し、個人やグループのお客様でもお楽しみいただける期間限定の特別公開、特別講座など魅力的な企画をご紹介する「ちょこっと関西歴史たび」キャンペーンを四季ごとに開催しております。
 平成27年度冬季は、映画のロケ地としても有名な「書寫山 圓教寺(兵庫県姫路市)」を取り上げます。キャンペーン期間中は、通常非公開の「六臂如意輪観音像(ろっぴにょいりんかんのんぞう)」を特別公開するほか、国指定重要文化財の「四天王像(してんのうぞう)」をはじめ寺宝の特別公開など、さまざまな特別企画をご用意いたします。

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期間
 平成28年1月9日(土曜日)から3月31日(木曜日)
開催場所
 書寫山圓教寺(兵庫県姫路市)
協力
 姫路市、公益社団法人姫路観光コンベンションビューロー、神姫バス株式会社
拝観時間
 8時30分から16時(3月1日以降は17時)
 ※注釈 入山時、志納金として500円をお願いしております。(中高生以下、無料)
アクセス
 JR神戸線「姫路駅」より神姫バスで約30分、その後ロープウェイで約4分。
    摩尼殿(まにでん)まで徒歩20分。
 ※注釈 ロープウェイは毎時15分ごとに発車

キャンペーン特別企画
「六臂如意輪観音像」特別公開
 摩尼殿本尊。通常年一回、1月18日の鬼追い会式の時にだけ開帳される六臂如意輪観音像を特別拝観できます。
 ・期間
 平成28年1月9日(土曜日)から3月31日(木曜日)
 行事のため、毎月28日および1月18日(月曜日)、2月3日(水曜日)、3月21日(月曜日)
 の13時から15時はご覧いただけません。
 ・場所・時間
 場所 摩尼殿、公開時間 9時から16時(3月1日以降は17時まで)
 ・料金
 無料(予約不要)

この「六臂如意輪観音像」が光雲作のようです。また、やはり光雲作の鬼の面―1/18(月)に開催される修正会(しゅしょうえ)=鬼追い式会で使用されるもの―も展示されているようです。

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気付くのが遅れ、ご紹介するのが遅くなってしまいました。申し訳ありません。

秘仏の御開帳といえば、昨年は高野山金剛峯寺で開創1200年記念大法会があり、やはり光雲作の秘仏・薬師如来が初公開されました。こういうケースはまだまだあるのでしょうね。


【折々の歌と句・光太郎】

いかにして何をたのみしわれならむつひに消ゆべき此の光なり
明治34年(1901) 光太郎19歳 

何やら宗教的な煩悶といったものが背後に見えるような気がします。

翌年には東京美術学校彫刻科の卒業制作で、日蓮の塑像である「獅子吼」を作り、田中智学の法華経に熱中して本門寺の説教に通ったり、光雲の高弟・平櫛田中の手引きで西山禾山の臨済禅の提唱を聴いたりしています。

やはり幼い頃から仏師としての光雲の姿を見て育ち、「仏」の世界を身近に感じていたのでしょう。