光太郎の父・光雲関連情報を2件。 

知恩院 秋の紅葉ライトアップ2015

期 間 : 2015年11月6日(金)~12月5日(土)
 間 : 17時30分~21時30分(21時受付終了)
場 所 : 浄土宗 総本山知恩院(京都市東山区林下町400 ) 友禅苑、阿弥陀堂、黒門
  : 大人800円(高校生以上) 小人400円(小・中学生)
       団体割引 大人30名以上、1割引き
 
後 援  : 京都府、京都市、(公社)京都府観光連盟、(公社)京都市観光協会、
          (公財)京都文化交流コンベンション  ビューロー、京都商工会議所
協 賛  : 京阪電気鉄道(株)、古川町商店街振興組合、宮崎友禅翁顕彰会

今年の知恩院ライトアップは友禅染の創始者宮崎友禅斎を祀る庭園「友禅苑」、阿弥陀如来坐像をお祀りする「阿弥陀堂」、紅葉の名勝である「黒門」をライトアップします。
また、阿弥陀堂前にて献灯ロウソクを実施いたします。
ロウソクの灯りとLEDライトを積極的に使用して、節電に取り組んでいます。

主な見どころ】
 友禅苑
友禅染の祖、宮崎友禅斎ゆかりの庭園。池泉式庭園と枯山水で構成され、補陀落池は高村光雲作の聖観音菩薩立像が佇んでいます。移ろう季節の中で、秋の趣を感じることが出来ます。
 
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 阿弥陀堂
明治43(1910)年に再建。本尊は御身丈2.7mの阿弥陀如来坐像。様々な法要儀式を執り行う堂宇です。堂内に並べられている木魚は自由に叩いて頂けます。法然上人のみ教え「お念仏」に触れて下さい。
※法要儀式のため閉門する場合がございます。
 
 黒門
徳川将軍家による寺領拡大と共に組まれた石垣と、桃山城より移設した城郭風の黒門が特徴で、現在では知恩院境内有数の紅葉の名勝となっており、背景に京の街並みを見渡すことができます。
 
 献灯ロウソク
ライトアップ期間中、知恩院の阿弥陀堂前で献灯ロウソクを行います。献灯台へ祈りの灯をお捧げください。

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知恩院さんに鎮座まします光雲原型の観音像、この春に拝見して参りました。

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こちらが紅葉をバックに光の中に浮かび上がるとなると、さぞ幻想的でしょう。


もう1件、東の京からです。

上野の東京国立博物館(トーハク)内のミュージアムショップさんで、新製品がお目見えしました。 

精密複製彫刻 高村光雲作 老猿

商品コード : BI-132
価   格  : 39,960 円(税込み)
素   材  : ポリストーン(石粉、合成樹脂混合)
サ イ ズ  : 高さ200mm 幅190mm 奥行き160mm
重   量  : 1,250g
カ ラ ー   : 木肌色(所蔵作品に基づく着色)
※飾り板付属

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同館に所蔵されている、ご存じ重要文化財「老猿」のレ無題プリカです。

少し前には田中貴金属ジュエリーさんの純金製置物「申」をご紹介しましたが、来年が申年ということも関係しているのでしょうか。

ちなみにトーハクミュージアムショップさんでは、もう1点、「ボトル栓 老猿」という商品も扱われています。こちらは新製品というわけではないようですが。

また、オンライン販売はありませんが、「老猿」のポストカードも販売されています。

これを機に、「老猿」グッズがもっと増えてほしいところです。俵屋宗達の「風神雷神図屏風」、伝・鳥羽僧正作の「鳥獣戯画」などは広く商品化されています(当方もいろいろと愛用しています)。近代物は難しいのかもしれませんが。


【今日は何の日・光太郎 拾遺】 11月5日

昭和27年(1952)の今日、即興詩「(四つの仮面は)」を作りました。

  (四つの仮面は)

 四つの仮面は不可避の造型
 踊り静まる勘紫乃を
 おれの手のやうな手が
 つつむ
 幕がおりる

筑摩書房『高村光太郎全集』第19巻の解題を引き写します。

 昭和二十七年十一月五日夜、帝国劇場で催された藤間勘紫乃舞踊発表会のプログラムに書き付けられた。当日上演された「四つの仮面舞踊の為のエチユード」と題する作品のための詩は、Ⅰ不安、Ⅱ戦争、Ⅲ苦悶、Ⅳ希望の四部に分れ、作詩者は草野心平だった。美術担当は岡田謙吉で、舞台装置の中央に、光太郎の彫刻「手」に似た向かい合う二つの手首が作られていた。光太郎は当夜、デザイナー石井荘男の乞いにまかせて、そのプログラムに「踊は人をあつめ 人をむすぶ」と書いたあと、手元にあったプログラムにこの詩をしたため、勘紫乃にそのプログラムを渡すよう依頼したという。「光 Le5 Nov.1952」の署名がある。