朗読系のイベントです。

第2回「小さな朗読〜感動をつくる朗読をめざして〜」

主  催 感動をつくる・日本朗読館 「八千代市民文化福祉基金(通称/ジロー基金)」助成対象事業
日  時 2015年1月28日(水)  開場13時00分 開演13時30分
会  場 八千代市東南公共センター・ホール(5階) 千葉県八千代市八千代台南1-11 - 6
入場料 1000円(会場受付/全席自由)
 
〔プログラム〕
1 「貨 幣」太宰治原作              山本芙美子
2 「『智恵子抄』より」高村光太郎原作       小林正子
3 「木綿ぶれ」藤沢周平原作            石井春子
4 「明 烏」藤沢周平原作             吉田光子
5 藤沢周平原作『三屋清左衛門残日録』シリーズ(第2話)
  「零 落」藤沢周平原作             東 百道
 
〔司会進行〕 飯野由貴子
〔企画・構成〕 東百道(ひがし・ももじ)
  
「企画・構成」として名前の挙がっている東百道氏は、このブログでだいぶ以前にご紹介した片山ユキヲ氏の朗読漫画『花もて語れ』で「朗読協力・朗読原案」としてクレジットされています。

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全13巻で、昨秋、完結しましたが、第2巻で光太郎の「ぼろぼろな駝鳥」が取り上げられました。
 
残念ながら、その後は、光太郎作品が扱われなかったようです。
  
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朗読が静かなブームのようです。光太郎作品も、どんどん取り上げていただきたいものです。
 
 
【今日は何の日・光太郎 拾遺】 1月9日
 
昭和50年(1975)の今日、日本橋三越7階で開催されていた「昭和50年記念 三代(明治・大正・昭和)文豪名作稀品」展が閉幕しました。
 
古書店の組合「文車の会」の主催で、展示即002売会でした。同会は、古書業界で「神様」とされる反町茂雄氏の弘文荘を筆頭に、忠敬堂書店、源喜堂書店、玉英堂書店、外口書店、原書房、八木書店、山田書店と、錚々たる古書店が名前を連ねています。
 
右の画像が目録です。この種のものとしては異例の、函付ハードカバーです。
 
光太郎作品等もかなり出品されていました。草稿が3点、書簡が4点。そのうち、明治45年(1912)5月28日発の津田青楓宛葉書(文面等不明)は、全集等未収録のものです。津田宛の書簡はかなり散逸しており、『高村光太郎全集』に、明治43年(1910)の絵手紙風のものなど9通掲載されている他、ぽつりぽつりと見つかっています。明治42年(1909)旅行先のフィレンツェからパリ在住の津田に送った絵葉書、一昨年、JR東日本さんが提供する会員組織、大人の休日倶楽部会員向け雑誌『大人の休日倶楽部ジパング』『大人の休日倶楽部ミドル』の2誌で紹000介された明治44年(1911)のものなど。
 
こちらに載ったものも、いまだにどこかで眠っているのでしょう。

注目すべきは、詩集『道程』特装本。

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同大理事長川島幸希氏の書かれた、雑誌『日本古書通信』平成24年(2012)4月号の「私がこだわった初版本『道程』」を読むと、昨年出品されたものの来歴が書かれていますが、この「昭和50年記念 三代(明治・大正・昭和)文豪名作稀品」展が開催された昭和50年(1975)の時点では茨城県の古書店が持っていたはずで、こちらに出たものとは別のもののようです。
 
茨城の古書店さんが文車の会さんに寄託して出品したとも考えられますが、そのあたり、どうにも謎です。
 
もしかすると、こちらも先程の津田青楓宛葉書同様、どこかに眠っているのかも知れません。情報をお持ちの方はこちらまでご教示いただければ幸いです。