十和田湖レポートの続きです。
 
一昨日、湖畔休屋に新しくオープンした十和田市営の「十和田湖観光交流センターぷらっと」のオープニングに参加して参りましたが、そちらが午前11時からでした。その前にお伺いして、ご挨拶、さらに開館式典参加者対象の内覧があったので、10寺頃には行きましたが、それでもそれまでに時間がありました。
 
そこで、遊覧船に乗ってみました。テレビの旅番組で、船上から光太郎作乙女の像を見ているシーンがあり、なるほど、湖上から見るのもいいなと思つた次第です。
 
ちなみに光太郎も昭和26年(1951)の6月に、乙女の像制作の下見で十和田湖を訪れた際、湖に舟を浮かべ、湖面に映った自分の姿を見て、二体を向き合わせる乙女の像の構想を得ています。
 
現在、遊覧船は2社体制で、2系統が運行されています。
 
かつてもやはり、永らく2社体制でしたが、一昨年、1社が倒産しました。「原発事故による風評被害が深刻」と当時の報道にありました。
 
そこで空き家となったターミナルの建物を市が取得し、「十和田湖観光交流センターぷらっと」にリニューアルされたわけです。
 
そこで、しばらくは1社体制、1系統の運行でしたが、しかし、倒産した社の方々が新たに会社を興し、再び2社体制、2系統運行に戻っています。
 
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1系統は、「ぷらっと」や乙女の像のある休屋発着の周回コース。
 
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もう1系統は、休屋~子の口(奥入瀬渓流への入り口)間の往復です。奥入瀬方面の宿泊者には便利でしょう。
 
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どちらの系統に乗っても、湖上から乙女の像を見ることが出来ます。
 
当方、宿泊が休屋でしたので、周回の方の系統に乗りました。
 
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乗ったのは、「第一八甲田丸」という双胴船。所要時間は50分。現在は30分おきに出航しています。ただし、基本的に11月中旬までの運行です。料金は1,440円でした。
 
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出航後まもなく、乙女の像のある御前が浜沖を通過します。左端に乙女の像が映っています。テレビの旅番組では、もっと近くまで寄っているイメージでしたが、それは小型船のようで、大型の遊覧船ではあまり近くまでは行けないようです。
 
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秋のさわやかな風の中を航行。紅葉は始まっていましたが、見頃はもう少し後だそうです。しかし、陸上からは見られない風景を堪能できました。
 
休屋の港に帰り、土産物を買ったりしたあと、ぷらっとの開館式典に参加いたしました。
 
ここで、昨日、容量の関係でご紹介できなかった画像を載せます。
 
 
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湖畔全体の見頃はまだですが、ところによってはみごとな紅葉です。気温もすでに寒く、ぷらっと館内ではストーブもついていました。明け方頃は4℃くらいでした。
 
ところで、十和田湖までのアクセスですが、東北新幹線のいろいろな駅からバスが出ています。
 
東京に近い順に、まず八戸。JRバスの「おいらせ号」で2時間15分、2,670円です。
 
続いて七戸十和田。十和田観光電鉄さんのシャトルバスが、奥入瀬の焼山というところまで出ており、1時間、料金は何と500円。焼山~十和田湖間(45分・1,130円)はJRバスと連絡する時間で運行しています。
 
新青森は、青森発のJRバスが通っており、約3時間で3,090円です。「みずうみ号」という名前です。
 
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ただ、いずれも季節によって時刻が変動します。とりあえず現在は上記の時間です。
 
東北新幹線の延伸で、十和田もだいぶ近くなりました。これから紅葉シーズン真っ盛り。ぜひ足をお運びください。
 
ちなみに紅葉ということで、当方が乗った「みずうみ号」での経由地の紅葉です。八甲田山などはすでに見頃でした。
 
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【今日は何の日・光太郎 補遺】 10月10日
 
昭和25年(1950)の今日、花巻郊外太田村の山口小学校に書籍戸棚を寄贈しました。
 
小学校では、その前から光太郎が寄贈していた書籍を収納、「高村文庫」と名付けました。光太郎のもとには、東京の書肆から『少年百科』全12巻、さらに年少者向けの雑誌等もよく送られていました。