このブログで時々触れていますが、花巻市郊外太田地区に、昭和20年(1945)から同27年(1952)まで、光太郎が暮らした山小屋が「高村山荘」として保存されています。
 
その山荘からほど近いところに、光太郎の遺品や彫刻、書画を展示する「高村記念館」があります。開館は昭和41年(1966)。花巻の財団法人・高村記念会が管理運営しています。
 
当方も、なんやかやで10回ほど行ったと思います。非常に素朴で味わい深い館です。夏場は開け放した入口からオニヤンマが迷い込み、館内を飛び回っていました。
 
しかし、建物自体が老朽化し、また、展示も充分とは云えないということで、今年、これも近くにある現在の花巻市歴史民俗資料館を新たな高村記念館とし、全面的にリニューアルされることになりました。
 
当方、昨秋には花巻の高村記念会から聞いていましたし、協力要請もあったのですが、正式発表がまだ、ということでこのブログでも触れずにいました。
 
しかし、正式発表はまだなのですが、2月19日の花巻市議会での議員説明会の議題にのぼり、それを受けて地元紙に報道されてしまいました(「されてしまった」というのも変ですが……)。また、花巻市議会議員さんや大沢温泉さんのブログなどにも掲載されています。
 
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詳しくはやはり正式発表があってからご紹介しますが、差し支えない範囲を今日書きましょう。
 
まず、今年はプレオープンということで(5月15日の花巻高村祭の日に合わせるそうです)、来年には周辺環境等の整備、本格オープンは再来年です。展示スペースはかなり広くなり、企画展等も開催できるスペースを設けるとのこと。そして、現在は冬期間閉鎖ですが、やがては通年開館を考えているとのことです。
 
これを機に、多くの皆様にご来館いただきたいと考えています。
 
先程書いた通り、詳細は正式発表があってからまた書きます。
 
【今日は何の日・光太郎】2月24日

昭和55年(1980)の今日、晩年の光太郎と交流があり、光太郎没後10年間開催された彫刻と詩二部門の「高村光太郎賞」選考委員も務めた彫刻家・本郷新の葬儀が、光太郎と同じ青山斎場で行われました。