長いこと研究に取り組んでいると、いろいろなことがあります。
 
いろいろな人との出会いがあったり、思わぬところでいろいろなことを依頼されたり、そういう部分が何年も経ってから違う形になってあらわれたり、面白いものです。
 
資料の収集に関してもそうですね。
 
つい先程、何の気なしに部屋の整理をしていたら、PCデスクの足下の棚から、10年近く前に使っていたMO(マグネット・オプティカル・ディスク)が出てきました。専用のリーダーが必要だったり、かさばったりで、最近はコンパクトなUSBメモリに押されて姿を消しつつありますが、これが出た当時は驚異でした。その前からあったCD-RWなどはデータの出し入れが面倒でしたし、外付けハードディスクを持ち歩くという発想もほとんどありませんでしたから。第一、フロッピーディスクがまだまだ現役でした。
 
容量が230MBというのが笑えます。今はUSBメモリでもGB単位です。「DOS/V」とか「PC-98」などの文字も入っており、歴史を感じます。

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さて、何が入っているか、さっぱり覚えていません。早速開いてみましたところ、「光太郎」というフォルダがあり、画像ファイルがたくさん入っています。思い出しました。10年近く前、当時の職場のPCで休憩時間等にインターネットを見ていて、 気になる画像などみつけると「あとで詳しく調べよう」と思って保存していましたのですが、忘れていました。
 
そこで今日、改めて見たところ、なんと、『全集』『遺珠』未登録の書簡(はがき)の画像がありました。いろいろな図書館等に出向いたり(昨年は葉書一通を見に、滋賀県の彦根まで行きました)、いろいろな資料を取り寄せたりして世に知られていない作品を見つけていますが、本当に自分の足下にそれがあったか、と思うと複雑な気持ちです。
 
今度こそ詳しく調査し、来年4月発行の「遺珠⑧」に載せます。