生涯教育系講座です。
現代の詩と詩人
期 日 : 2022年7月9日(土) 8月6日(土) 9月10日(土)
会 場 : 河北TBCカルチャーセンターエスパル教室
宮城県仙台市青葉区中央1丁目1-1 仙台ターミナルビル5F(エスパル本館)
宮城県仙台市青葉区中央1丁目1-1 仙台ターミナルビル5F(エスパル本館)
時 間 : 13:00~14:30
料 金 : 3カ月3回8,580円(入会金別)
講 師 : 宮城教育大学名誉教授 渡辺善雄氏
茨木のり子は川崎洋と詩誌『櫂』を創刊し、谷川俊太郎、大岡信、吉野弘らと戦後詩の新しい流れを作りました。この講座では茨木のり子を中心に、茨木が『うたの心に生きた人々』(ちくま文庫)や『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)で論じた金子光晴、山之口貘、石垣りん、高村光太郎、与謝野晶子、黒田三郎、川崎洋らを取り上げます。戦争、貧乏、酒、恋愛などに翻弄される詩人たち。その哀歓を詩と逸話によって語ります。
講師の渡辺善雄氏、平成29年(2017)にはNHKカルチャーさんの仙台教室で「東北ゆかりの作家たち」という講座もなさっていました。
今回は「茨木のり子を中心に」ということだそうです。茨木のり子は大正15年(1926)、大阪の出身。光太郎とは直接の面識はなかったようです。詩集『自分の感受性くらい』などで有名ですが、講座の案内にあるとおり、『うたの心に生きた人々』、『詩のこころを読む』など、近現代の詩人の評論なども遺しました。当方、2冊とも持っていたはずなのですが『詩のこころを読む』が見つかりません(笑)。
『うたの心に生きた人々』は、平成6年(1994)、ちくま文庫の一冊として刊行されました。元版は昭和42年(1967)、さ・え・ら書房さんから出ています。与謝野晶子、光太郎、山之口貘、金子光晴の4人の評伝集です。元々ジュニア向け的なところもあり、平易な語り口ですが、おさえるべきところはきちんとおさえ、入門編としては好著です。
光太郎の項の扉には「日本の詩に新しい道をひらき、「現代詩の父」とあおがれながら、戦争賛美詩も書いたが悪びれず反省し責任を負った古武士のような詩人。」とあります。言い得て妙、ですね。
ちくま文庫版は絶版のようですが、童話屋さんでは、『うたの心に生きた人々』を、取り上げられた4人それぞれ1冊ずつの分冊として刊行しています。光太郎の巻は『智恵子と生きた-高村光太郎の生涯-』というタイトルです。
さて、講座「現代の詩と詩人」、お近くの方、ぜひどうぞ。
余談になりますが、今週木曜には、当方も市民講座講師を仰せつかっております。埼玉県東松山市の「きらめき市民大学」さんというところでのクローズドの開催なので、一般の方はご参加いただけません。同市の教育長を永らく務められた故・田口弘氏が生前の光太郎と交流があり、そのご縁で、同市と光太郎、さらに彫刻家・高田博厚との関係でお話をさせていただいております。毎年生徒さんが変わるということで、ほぼ同じ内容。楽をさせていただいて申し訳ないのですが(笑)。
他の自治体さん、各種団体さん、日程さえ合えば(さらに交通費くらいは出していただければ(笑))光太郎に関する講座講師、お受けいたしますので、コメント欄等からご連絡下さい。
【折々のことば・光太郎】
北川太一氏来訪の由、抹茶、玉露、菓子「老松」等もらふ、
当会顧問であらせられた故・北川太一先生。この頃は日本橋にお住まいだったはずですが、なぜか京都の銘菓「老松」をご持参。京都へ行かれるご用事でもあって、京土産だったのでしょうか。
講 師 : 宮城教育大学名誉教授 渡辺善雄氏
茨木のり子は川崎洋と詩誌『櫂』を創刊し、谷川俊太郎、大岡信、吉野弘らと戦後詩の新しい流れを作りました。この講座では茨木のり子を中心に、茨木が『うたの心に生きた人々』(ちくま文庫)や『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)で論じた金子光晴、山之口貘、石垣りん、高村光太郎、与謝野晶子、黒田三郎、川崎洋らを取り上げます。戦争、貧乏、酒、恋愛などに翻弄される詩人たち。その哀歓を詩と逸話によって語ります。
講師の渡辺善雄氏、平成29年(2017)にはNHKカルチャーさんの仙台教室で「東北ゆかりの作家たち」という講座もなさっていました。
今回は「茨木のり子を中心に」ということだそうです。茨木のり子は大正15年(1926)、大阪の出身。光太郎とは直接の面識はなかったようです。詩集『自分の感受性くらい』などで有名ですが、講座の案内にあるとおり、『うたの心に生きた人々』、『詩のこころを読む』など、近現代の詩人の評論なども遺しました。当方、2冊とも持っていたはずなのですが『詩のこころを読む』が見つかりません(笑)。
『うたの心に生きた人々』は、平成6年(1994)、ちくま文庫の一冊として刊行されました。元版は昭和42年(1967)、さ・え・ら書房さんから出ています。与謝野晶子、光太郎、山之口貘、金子光晴の4人の評伝集です。元々ジュニア向け的なところもあり、平易な語り口ですが、おさえるべきところはきちんとおさえ、入門編としては好著です。
光太郎の項の扉には「日本の詩に新しい道をひらき、「現代詩の父」とあおがれながら、戦争賛美詩も書いたが悪びれず反省し責任を負った古武士のような詩人。」とあります。言い得て妙、ですね。
ちくま文庫版は絶版のようですが、童話屋さんでは、『うたの心に生きた人々』を、取り上げられた4人それぞれ1冊ずつの分冊として刊行しています。光太郎の巻は『智恵子と生きた-高村光太郎の生涯-』というタイトルです。
さて、講座「現代の詩と詩人」、お近くの方、ぜひどうぞ。
余談になりますが、今週木曜には、当方も市民講座講師を仰せつかっております。埼玉県東松山市の「きらめき市民大学」さんというところでのクローズドの開催なので、一般の方はご参加いただけません。同市の教育長を永らく務められた故・田口弘氏が生前の光太郎と交流があり、そのご縁で、同市と光太郎、さらに彫刻家・高田博厚との関係でお話をさせていただいております。毎年生徒さんが変わるということで、ほぼ同じ内容。楽をさせていただいて申し訳ないのですが(笑)。
他の自治体さん、各種団体さん、日程さえ合えば(さらに交通費くらいは出していただければ(笑))光太郎に関する講座講師、お受けいたしますので、コメント欄等からご連絡下さい。
【折々のことば・光太郎】
北川太一氏来訪の由、抹茶、玉露、菓子「老松」等もらふ、
昭和28年(1953)5月6日の日記より 光太郎71歳
当会顧問であらせられた故・北川太一先生。この頃は日本橋にお住まいだったはずですが、なぜか京都の銘菓「老松」をご持参。京都へ行かれるご用事でもあって、京土産だったのでしょうか。