名古屋から演奏会情報です。

ランチタイム名曲コンサート vol.2313 音の情景 語りの調べ ~風を聴く~

期 日 : 2022年5月20日(金)
会 場 : 宗次ホール 名古屋市中区栄4丁目5番14号
時 間 : 11:00開場 11:30開演
料 金 : 1,000円
出 演 : 佐藤美和(ピアノ) 野田育子(語り)
プログラム :
 風にのる智恵子(高村光太郎 詩)/シューマン:飛翔
 翼(平田聡 詩)/ショパン:幻想即興曲
 他

「ことば」と「音」が出逢い、「生きたドラマ」を紡ぎ出します。風に耳を傾けながら、春から初夏へ巡る季節の一時をご堪能下さい。
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シューマンやショパン、リストなどのピアノ曲に乗せて詩の朗読、というコンセプトのようです。ピアノの佐藤美和氏のブログがこちら

語りの野田育子氏、かつてFM愛知NHKで番組アシスト、リポーター・アナウンサーを務められ、現在は名古屋の「プロデュース・アイ」という会社の代表として各種イベント司会者・講師、読み聞かせ、詩の朗読などの活動を行われているそうです。

お近くの方、ぜひどうぞ。

【折々のことば・光太郎】

六時半帝劇、藤間節子さんリサイタル、高松宮、小川未明さんきている、終幕後節子さんと母君にあふ、

昭和27年(1952)11月30日の日記より 光太郎70歳

藤間節子」は舞踊家。のち、黛節子と改名します。光太郎の承諾を得て、昭和24年(1949)と翌年には「智恵子抄」を舞踊化、やはり帝劇(帝国劇場)で公演しました。光太郎生前に行われた「智恵子抄」二次創作の唯一の例です。その際にはパンフレットに光太郎の推薦文が掲載されました。

その後、「智恵子抄」を含まないリサイタルにも光太郎は推薦文を寄せ続け、この日のリサイタルのパンフレットにも載りました。

 はからず今年は東京に暫く居ることになり、藤間節子さんのリサイタルを見ることが出来るわけで、それを今からたのしみにしてゐる。あの岩手の山の見晴らしに立つて、今頃は藤間さんが帝劇でやつてゐるのだな、と思を馳せてゐた数年前のことを、今は夢のやうにおもひ出す。今年は小川未明さんの童話を踊るといふので尚更期待を大きくしてゐる。藤間さんの芸術がだんだん幅をも加へてきてゐるに違ひないと想像できることは喜である。

この日撮影された客席の光太郎。光太郎の右隣が小川未明、さらにその右隣が高松宮夫妻のようです。
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