展覧会自体は先月から始まっていますが、光太郎の父・光雲の木彫が今日から展示です。

特別展 和歌山と皇室―宮内庁三の丸尚蔵館名品展― 後期

期 日 : 2022年1月4日(火)~1月23日(日)
会 場 : 和歌山県立博物館 和歌山市吹上1-4-14
時 間 : 9時30分~17時
休 館 : 月曜日   ※ただし、1月10日(月・祝)は開館し、1月11日(火)は休館
料 金 : 一般520円(420円)、大学生310円(250円)
       ( )内は20人以上の団体料金 1月9日(日)は無料

 紀の国わかやま文化祭2021(第36回国民文化祭・わかやま2021、第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)を記念して、宮内庁三の丸尚蔵館の名品を紹介する展覧会を開催いたします。
 本展では、三の丸尚蔵館が引き継いだ皇室コレクションの中から、和歌山県にゆかりのある作家による絵画や工芸品、そして県内の名勝地を主題とした作品を紹介いたします。また、明治23年(1890)に明治天皇へ遣わされたトルコ皇帝の使者一行が帰国する際に、紀伊大島沖で暴風に遭遇して沈没したエルトゥールル号の救助にあたった和歌山県の人々による尊い行いに思いをはせる作品も紹介いたします。
 出品目録
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【関連行事】 

講演会「紀の国を旅する」 講師:朝賀 浩 氏(宮内庁長官官房参事官)
 日時:1月8日(土)午後1時30分~3時
 会場:和歌山県立近代美術館(博物館となり)2階ホール  ※事前申し込み制 先着50名
 (12月4日(土)9:30より電話(073-436-8670)にて申し込み受付開始)
       ※新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、中止となる場合があります



光雲の木彫は「猿置物」(別名「猿・三番叟」 大正12年=1923)。写真は故・髙村規氏によるものです。
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猿本体は桜材、台の部分は桑の木だそうです。光雲円熟期の傑作の一つといっていいでしょう。当方、三の丸尚蔵館さんや東京藝術大学大学美術館さんなどで、三回ほど拝見しましたが、実に精巧なものでした。

三の丸尚蔵館さんといえば、来年秋に再開館予定でリニューアル中。そこでその間、収蔵品を全国各地のこうした展覧会に出張させています。昨年、この手の展覧会で光雲作が出たものが、下記の通りです。
九州国立博物館特別展「皇室の名宝 ―皇室と九州を結ぶ美―」
宮城県美術館「宮内庁三の丸尚蔵館所蔵 皇室の名品展 皇室の美-東北ゆかりの品々」
宮崎県立美術館「皇室と宮崎~宮内庁三の丸尚蔵館収蔵作品から~」


今後もこうした取り組みを継続してほしいものですね。

【折々のことば・光太郎】

終日創元社の検印紙捺印にかかる、(2000)夕方終り、包装。 その間に朝日新聞記者来て近況談話。

昭和26年(1951)10月6日の日記より 光太郎69歳

この時代の全国紙地方版に載った記事、なかなか見つけられずにいます。この際の「近況談話」もそうです。何か上手い方法はないでしょうか。