昨日は、久々に都内に出ておりました。9月26日(日)に開催予定で、当方が講師を務めさせていただく「語りと講話 高村光太郎作 智恵子抄」の打ち合わせというか、リハーサルというか、ゲネプロというか、そのためです。
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会場は、文京区千駄木の旧安田楠雄邸。光太郎実家の旧髙村光雲邸の隣です。光太郎一家は明治25年(1892)に一家で谷中からこの地に移ってきました。明治45年(1912)竣工の光太郎アトリエ(昭和20年=1945、空襲で焼失)も、指呼の距離でした。
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都心とは思えない、緑溢れる、いわば異空間です。
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こちらの2階2部屋をぶち抜きにして会場とし、朗読の北原久仁香さん、補足説明の当方で、「智恵子抄」の世界を御紹介します。
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スクリーンにパワーポイントのスライドショーを投影しつつ、進めます。スライドショーはステイホーム期間が長く、暇だったので(笑)、気合いを入れて作りました。おかげで、「パワーポイントにこんな機能があったんだ」というのにいくつも気がつきました(笑)。

以前にも書きましたが、朗読の北原久仁香さんは、「語りと和楽の芸人衆 かたりと」の一員として、また、ピンでも、精力的に活動されている方で、YouTubeに「智恵子抄」12篇の朗読、当方執筆の「聴く読書 乙女の像ものがたり」8篇をアップされたりなさっています。オンラインもいいのですが、やはり肉声で聴くのはまったく違いますね。

隣接する髙村家のご当主にして、光太郎実弟・髙村豊周令孫の写真家・髙村達氏のご厚意で、智恵子紙絵の細密複製の展示、当方手持ちの各種『智恵子抄』や雑誌『青鞜』などの展示も行いますし、当日いらして下さった方には、さまざまな「お土産」も用意してあります。

13:00からと、16:00から、2回公演です。おかげさまで13:00の会はほぼ満席となりましたが、16:00からのほうはまだ空席があるそうです。最上部、チラシ画像に申込先等印刷されています。よろしくお願い申し上げます。

【折々のことば・光太郎】

松の枝を入り口にうちつける。門松のしるし。


昭和23年(1948)12月31日の日記より 光太郎66歳

蟄居生活を送っていた花巻郊外旧太田村の山小屋ですので、松の枝はその辺から拾ってきたか、折ってきたか、そんなところでしょう。