青森からオープンキャンパスの情報です。

弘前学院大学日本語・日本文学科 2021年度第3回オープンキャンパス(来校型)

期 日 : 2021年9月26日(日)000
会 場 : 弘前学院大学 青森県弘前市稔町13-1
時 間 : 午前の部 10:00~12:00
      午後の部 13:00~15:00
料 金 : 無料

弘前学院大学では、新型コロナウイルス感染症予防及び熱中症対策を講じたうえで、来校型オープンキャンパスを実施いたします。
当日はご来場頂く皆様の健康と安全面に考慮し、会場を学科別に、参加人数を各学科20名以内(高校3年生限定)に制限し、完全予約制での開催とさせて頂きます。
002コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、「緊急事態宣言及び蔓延防止対象地区」からの参加につきましては、オンライン型へのお申込みをお願いいたします。

参加申込みは「LINEアプリ」から行います。まずは、弘前学院大学公式LINEをお友達登録して下さい。

午前の部
 ・文学部 英語・英米文学科
   学部・学科紹介
   学部企画「Shakespeareに親しんでみよう」
 ・文学部 日本語・日本文学科
   学部・学科紹介
   学部企画
    「詩の世界-宮沢賢治・草野心平・高村光太郎について-」
   在学生による学科の魅力紹介001
   キャンパスライフ・トーク
午後の部
 ・社会福祉学部 社会福祉学科
   学部・学科紹介
   学部企画「先輩に聞く」
 ・看護学部 看護学科
   学部・学科紹介
   学部企画
   「自分で包帯法をマスターしてみよう!」
   看護棟の見学

文学部 日本語・日本文学科さんで、東北ゆかりの三詩人、光太郎、賢治、心平が取り上げられます。青森といえば、光太郎最後の大作「十和田湖畔の裸婦群像(通称・乙女の像)」があり、光太郎とも縁の深い土地です。また、当会の祖・心平についても扱っていただけるそうで、有り難く存じます。

参加される高校生諸君には、三詩人の織り成した詩的世界について、興味を抱いていただければと存じます。

【折々のことば・光太郎】

朝日新聞への詩清書、 昭和23年(1948)12月23日の日記より 光太郎66歳

「朝日新聞への詩」は「新年」と題したものでした。おそらく翌年元日あたりに掲載予定だったのでしょうが、GHQの検閲を通らなかったと見え、お蔵入りとなりました。

    新年1008

 新年といふ何か一つのエフエメエルに
 われらが又もかける喜は四度目だが、
 やつぱり新しくことほがう、
 ことほぐ事はそこらにそこらにまるで見あたらず、
 つめた生活を更につめられ、
 暫時は自由も棚上げといふ国情は
 むしろ手ごたへある応答だ。
 新年には手製の大きな凧をあげて
 あのトウのうなりのひびきをきかう。
 新年にはよくまはる羽根でもついて
 ともかく空を仰いで遊ばう。
 さうして祈らう。
 世界に戦争の来ませんやうに、
 天変地異の起きませんやうに、
 われら一人一人が人間であり得ますやうに、
 一人一人が天のかけらを持ち得ますやうにと。


社におくられた原稿では6、7行目「暫時は自由も棚上げといふ国情は/むしろ手ごたへある応答だ。」に赤でチェックが入り、「やめる」と書き込まれているそうです。終戦後でも、そういった意味では何もかも自由というわけではありませんでした。

カタカナの部分は共に仏語で、「エフエメエル」は「ephemere」で「はかない」といった意、「トウ」はおそらく「全部」とか「みんなの」を表す「tout」と思われます。